静岡花散歩

桜色の河川敷「桜えびの天日干しと富士山」静岡市

投稿日:2017年5月23日 最終更新日:2020年2月5日

桜えびの天日干し 例年:春(3月下旬~6月上旬)秋(10月下旬~12月下旬)
富士川緑地公園南 桜えび干し場
静岡県静岡市清水区蒲原富士川河川敷
(416-0946 静岡県富士市五貫島八左右衛門島750 富士川緑地公園)
問合せ 出漁の音声案内(13:00以降)電話 054-376-0439
*翌朝は漁獲量を教えてくれます。 
由比港漁業協同組合 電話 054-376-0001
静岡市蒲原事務所 電話 054-385-7730
桜えび天日干しの時間 午前7時頃から9時頃干す 午後2時頃桜えびを回収
ーー
2017年5月23日
静岡市のページに今日の桜えび天日干し(春漁開催中です!)があります。
ーー以下静岡市のページより紹介
由比・蒲原地区の春と秋の風物詩「桜えびの天日干し」についてご案内するページです。
 春漁は、平成29年3月21日から平成29年6月6日までです。※春漁開催中です。
 秋漁は、平成29年10月下旬から平成29年12月下旬までです。
下方に「今日の天日干しin春」があり、出漁と本日の天日干しの有無が記載されています。
こちら
ーー
2016年5月24日
富士川河川敷で富士山を背景に桜色の花が咲いているような写真を見ました。桜えびの天日干しだと分かり、季節と日にち、漁獲量、天候、全てが揃わないと素敵な風景にお目にかからないとためらっていましたが、今年は豊漁。花ではありませんが、水揚げされるのは、全国でも静岡県の由比港・大井川港だけ、静岡の風物詩をお届けします。
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桜えびは東京湾や相模湾にも生息しているそうですが、漁業が行われているのは、静岡県の駿河湾だけ。春は3月下旬~6月上旬、秋は10月下旬~12月下旬と時期が決まっていて、晴天が続いた時だけに見ることができるピンク色の絨毯のような景色です。今年の桜えび春漁は4/1~6/7
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一面に天日干しされた桜えびの色が違うのは紅色は仕入れ業者が頼まれて紅で染色しているから。薄いピンク色が自然色。最近は自然のものが好まれているそうでほとんどが薄いピンク色。

昨日23日午後8時の音声案内「午後6時半に出漁しました。」
今日24日午前9時の音声案内「由比港121杯、大井川港48杯。」1杯15㎏で近年にない豊漁とのこと。運のよい日に取材できラッキーです。
こんなに河川敷いっぱい、桜えびで埋まるのはいつもあることではなさそうです。

天日干しされた桜えび
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一角で桜えびには見えない、深紅の織物のような物を干していました。
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聞いてみると・・・青いコンテナで運ばれてきた、とれたての桜えびは7時頃から9時頃まで黄色い大きな穴のコンテナに移され河川敷の黒い網の上にまかれるとのこと。コンテナに残ったのが桜えびのヒゲの集まりで深紅の織物のようなもの。
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ヒゲは体長の3倍もあるそうで、出汁やふりかけ、佃煮などになり、桜えびは捨てるところはなさそうです。20㎝以上ありそうですが、干していた人が1mあるものも・・とは少しオーバー?
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お天気がいい土日はカメラマンで賑わうそうです。春はたくさん獲れ、温度が高いので桜えびの色が綺麗とのことですが富士山がぼやけており、秋は富士山はすっきり綺麗ですが漁獲量が少なく温度が低いので桜えびの色が出ないとのこと。今日も富士山との写真を考えるカメラマン。
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仕事をしなくても干し場に人がいるのは、鳥に横取りされないようにしているそうで、人がいると鳥は獲りに来ません。
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12時~12時半になるとたくさんの人が網を持ち上げ桜えびをひっくり返し、それを広げて全体を乾燥させます。
桜海老を天日干しにするのは昔からの知恵。太陽熱で乾燥させると長期間の保存が可能にり、旨みやカルシウム含有量もアップして美味しくなるのです。
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午後2時頃になると青いコンテナに桜えびを回収します。

前日、漁がありお天気が悪くて干さない時、桜えびは釜揚げにします。曇りの日、乾燥しきれない時には翌日二度干しをするそうです。

<桜えび>参考サイト→こちら
静岡市清水区神原支所の説明によると桜えびは体長4~5cm、寿命が約1年余の小型のえびで、深海に棲み、昼間は200~350メートルの海中にいて、日没前から群れを増して20~60メートルまで上昇。明け方近くに群れを散らして下降。そこで漁は夜間に行われます。

富士川や大井川など大きな川が集まる駿河湾には、桜えびの餌となるプランクトンが豊富に棲みつき、桜えびがよく育つ環境が生まれました。

桜えびの産卵期は6月~10月で禁漁期間となります。卵は約1日半で孵化した後、浮遊しながら成長して姿を変えていき、約1か月後には稚えびに、10~12ヵ月で親えびとなって産卵、その2~3か月後に短い一生を終えます。

<由比漁港>
富士川河川敷から富士由比バイパス国道1号線経由、11分ほどで由比漁港に着きます。桜えび漁を行う漁船は全部で120隻、2隻一組となって網を曳く「2艘船曳き漁法」を行なっています。
蒲原でも砂浜で水揚げが行われていましたが、由比港ができてから港も一緒になりました。
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由比港にある「浜のかきあげや」で食事をしようと思いましたが12時半、多くの人が並んでいます。メニューを見るとほとんど完売。席も満杯です。
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<桜えびの入札>
桜えび漁は夜に行われ、翌日早朝5:45から入札が始まります。 夜から朝までの間は、各漁港の冷蔵庫で保管され、鮮度が保たれていて、中にはまだピチピチとして透き通ったものもあります。入札に並ぶ桜えびは、1杯15kgのコンテナに入って並んでいます。

<食事処>
「浜のかきあげや」をあきらめ、調べておいたお店へ
「よし川」へ行きました。メニューは多いですが、ランチセット「桜えびの黄金どんぶり」を頼みました。ソフトクリームもついていて、安くてとても美味しい。
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桜えびを取材に来たので「活桜えび」を頼みました。コップに入ってきた桜えびはピチピチ跳ねています。
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活魚は食べにくいのですがせっかく頼んだので・・・レモンの上に乗せていただきます。
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お店に活きた桜えびの写真がありましたので撮らせていただきました。ヒゲの長さはどの位でしょうか。
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すごーく長いです!

蒲原・由比には桜えびを食べることができるお店がたくさんあります。
よし川 →こちら
開花亭(西山旅館)→こちら
井筒屋→こちら

<参考サイト>
静岡市 清水区蒲原支所(地域振興係)→こちら
「カネジョウ」のサイト→こちら
由比港漁協→こちら
大井川港発駿河湾桜えび→こちら

アクセス
■電車
新幹線新富士駅からタクシーで約15分
東海道本線新蒲原駅より 徒歩で約50分またはタクシーで約10分
■車
東名高速道路清水ICから車で約30分
東名高速道路富士ICより車で約20分
※駐車場は河川敷のどこに置いてもよいそうです。
カーナビは「富士川緑地公園」
詳細→こちら 2ページ目

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