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静岡花散歩

蓮興寺 ハスの花(沼津市)

投稿日:2019年6月29日 最終更新日:2022年5月4日

蓮の花(花蓮・ハナハス) 例年:6月初旬~7月中旬
妙法山 静岡県沼津市井出826番地(みょうほうさん れんこうじ)
〒410-0319 静岡県沼津市井出826番地 TEL(055)966-2049
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2019年6月29日
沼津市井出の蓮興寺で246種類、432鉢のハスが直系約80センチの鉢で咲いています。

今年は例年のように特に観蓮会の日は設けずに、開苑は9:00からで鐘楼前広場ではご住職を中心に檀家の方々が待機していらして案内してくださいます。

蓮の花の命は4日ほど
1日目はおわん状の8分咲き、2日目、3日目は満開で、4日目には色あせて散ってしまう短い命。

ワンちゃん連れでも良いとのことでふうたも一緒に楽しみました。

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2017年6月21日
沼津市井出の蓮興寺で253種類、408鉢のハスが開始し始めたそうです。見頃は6月下旬頃から。第17回観蓮会 平成29年7月8日(土)AM8:00開苑
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2016年6月24日
蓮興寺の境内の一角に「白蓮香園」があり蓮の鉢が300個ほど並んでいます。希少種の蓮が多くとても素晴らしい風景。6月末には見ごろとなり大輪の蓮を見ることが出来ます。第16回観覧会は平成28年7月3日(日)18時からです。
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2015年6月21日
沼津 蓮興寺 第15回観蓮会 平成27年7月4日(土)AM10:00開苑
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2013年6月25日
沼津市井出の蓮興寺で270種類、300鉢のハスが見頃をむかえたと聞き、梅雨の晴れ間の11時頃、まだ咲いていることを願って訪問。大丈夫、間に合いました。
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蓮興寺は正応5年(1292)日蓮大聖人の弟子、白蓮阿闍梨 日興上人開基の日蓮正宗のお寺。寺名蓮興寺、開基白蓮阿闍梨 共に「蓮」の字が入っているのは蓮に縁があるのでしょう。蓮興寺山門
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山門左手、境内の広場に「白蓮香園」がありました。飾られている約300個の鉢植えのハスはほとんどが異なる種類でご住職と奥様が大切に育てておられます。
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蓮の花「蓮華(れんげ)」は泥沼に生じ、そこから水面に清浄な花を開くことからインドでは古来より珍重され、仏教でも尊ばれています。鉢に名前がついていて植物園のよう。

10年程前、檀家の御婦人より一株の蓮を頂き、花が咲くと訪問客が喜ぶので、茨城や浜北の栽培家や京都花蓮会の方からも分けてもらい、総本山が奉安堂を建立する時、現地の蓮を分けてもらい・・・数が増えてきたとのこと。
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左手上方に鐘楼。鉢植えや池などでの栽培は観賞蓮(花蓮 はなはす)これに対して食用蓮は蓮田で蓮根(れんこん)を採ります。
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蓮の花の命は4日ほど、最適な観賞時間は朝7:00~9:00頃。午後には咲き揃った花を見ることは出来ません。蕾から咲いた花、実になった蓮。
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鐘楼から「白蓮香園」を眺めると見事です。これだけの鉢に水をやり育てるのは大変な手間でしょう。ご住職ご夫妻での努力は大変なもの。お好きだからできるのでしょうが・・・以前は現在の3倍くらい鉢があったそうです。

直径80㎝の鉢がずらりと並んでいます。鉢には水を張って蓮が植えられています。
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「白蓮香園」のすぐ側を新幹線が通過。境内の中では?新幹線内から見えるのでしょうか?
青空だったらどんなに素敵でしょう!
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運よくご住職がおられ、蓮を育ててきたお話を伺い、蓮文化だより・17号『蓮に笑み』を頂きました。P17に、ご住職の文章が載っています。
蓮雑誌

2012年9月、沼津市原にある帯笑園が、国の「名勝文化財」に登録されたことが掲載されています。文化庁の報道発表によりますと
ーーーーーーーーーーーーーーー以下文化庁のページより引用
平成24年6月15日文化庁の報道発表「史跡等の指定等について」
《登録記念物の新登録》(名勝地関係)
・・・
2 帯笑園(たいしょうえん)【静岡県沼津市】
東海道を往来する公家・大名などが立ち寄り、花にまつわる文芸・文化の交換の場となった植松氏の庭園。近世後期から近代にかけて爆発的に流行した園芸文化を象徴し、花壇を中心とする庭園の遺存事例として意義深い。
・・・
ーーーーーーーーーーーーーーー以上文化庁のページより引用
「帯笑園」はシーボルトが当時“東海道一の名園”といい、庭には何種類もの花や樹の鉢植えが並び、いまでいう植物園といった風情だったと言います。

『蓮に笑み』によると
ーーーーーーーーーーーーーーー以下『蓮に笑み』より引用
先の登録文化財の「帯笑園」の蓮のこと、平成14年頃に弱っていた花蓮を私の「白蓮香園」に頂き完植できた。平成16年には静岡県初の浜名湖花博(静岡国際園芸博覧会)に出品することもできた。品種の確認が不明であったので、その後、時間をかけながらの手探りの状態が続いている・・・満多羅蓮、瑞香蓮・・・特に珍しい名前の中には、興国寺蓮・・・
ーーーーーーーーーーーーーーー以上『蓮に笑み』より引用

私には花蓮の種類となると全く分かりませんが、ハスは日本では歴史が古く、発掘された大賀ハスのタネで知られるように古代ハスは2000年前から栽培されていたそうです。
「白蓮香園」には希少種の蓮が多いようですので、なくならないで欲しいと思います。

芥川龍之介「蜘蛛の糸」 青空文庫より
「ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何とも云えない好(よい)匂(におい)が、絶間なくあたりへ溢ふれて居ります。・・・」

蓮は日本人の心に仏教と共にあるようです。
蓮興寺では2013年7月20日に観蓮会があります。
奥様が撮影された蓮の絵葉書を頂きました。拡大して下さい。

蓮ハガキ写真 蓮ハガキ案内

アクセス

■公共交通
東海道本線原駅から車で10分
東海道本線原駅から徒歩約 36 分 (2.8 km)
■車
・沼津バイパス/国道1号線  原東町(交差点)を北に入り(県道165号線) 3km 5分
・東名高速沼津ICより30分くらい
・新東名高速道路長泉沼津ICより30分くらい
駐車場あり

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Comment

  1. 蓮興寺 より:

    先日は遠路ご苦労様でした。
    当方の話を良くお聞き取りくださって関心いたしました。
    委しく紹介していただき、又とても美しく撮っていただき感謝です。

    暑さが本格的になります折、御身お大切に。

    蓮興寺 関戸慈誠
        関戸かづよ

    • yoco より:

      >蓮興寺 関戸慈誠さま 関戸かづよさま
      見事な蓮の花を見せていただきありがとうございました。
      たくさんの種類の蓮の由来や鉢での育て方など興味深いお話でした。
      美しい花を多くの方に見ていただきたいと思います。
      ご丁寧なメール、とても嬉しいです。

  2. 加藤 梅林加津 より:

    沙羅双樹の白花咲きて紋白の蝶の舞ひとぶ白蓮香苑

    この寺のはちす撮らむとよたりつつ通たりしは18ねんか
    散りゆける蓮の花びらしみじみと水無月のけふ夫とありがたく
    夏椿あらためて聞くその姿どこか芙蓉の花にもにたり
    ありがとうございます ありがとう またお願いいたします

    • yoco@管理人 より:

      加藤 梅林加津さま
      夏椿も綺麗に咲いているのですね。
      毎年通い続けてハスの花を撮影なさっておられる御様子、鉢に植えられたハスも趣があります。
      蓮興寺の関戸慈誠様、関戸かづよ様のお世話のおかげです。
      また訪問出来たらと思います。

  3. 松江信男 より:

    7月5日に蓮の花を見させていただきました。時期はちょっと過ぎていましたが、きれいでした。品種名やその謂れ、丁寧に説明して頂きありがとうございました。その後、本堂に上がり、丁重な法話、読経をして頂き本当にありがとうございました。心、晴々して帰路につきました。

    • yoco@管理人 より:

      松江信男さま
      今年は暑いので花が咲くのが早かったのでしょうね。
      ご夫婦で丁寧に育てられておられるので、その努力を知るとより美しく見えます。WEBがお役に立てたのなら嬉しいことです。

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