春埜山大光寺の春埜杉と新宮池のジュンサイ(浜松市)
春埜山大光寺(はるのさんだいこうじ)春埜杉(はるのすぎ)静岡県浜松市天竜区春野町花島
新宮池(しんぐういけ)ジュンサイ 例年:花期は6~8月 静岡県浜松市天竜区春野町和泉平
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2013年5月6日
はままつフラワーパークの理事長になられた樹木医の塚本こなみさんが、折にふれ『会いに行く』のが大光寺の“春埜杉”とのこと。初夏の晴天、元気をもらいに出かけました。
春埜杉は行基が春埜山大光寺の開山の際に植えたものと伝えられており、県の天然記念物に指定されています。樹齢:推定1300年 樹高43m 目通り14m 枝張り31m
余りに大きくて写真には納まりません。樹高43m、見上げると高く天まで届きそうです。
現在は保護のために春埜杉の真下まで行くことは出来ないのですが、お寺の方にお願いして写真を撮るために行かせてもらいました。それが上の写真。
春埜杉を見るための展望台から撮ったのが下の二枚の写真。左の上に右が続き一本。
拡大して下さい。真下で見上げる樹木より迫力は小さい。
大光寺は883mの春埜山頂上近くにあり春埜権現出現霊場で曹洞宗に属し、お犬様信仰の寺。
数少ない神仏混淆の修験の山として神仏分離の嵐もかけくぐり当時の形式をとどめています。
上の写真は御真殿で、左右はふつう狛犬ですが、ここは山犬とのこと・・お寺のお話です。
春埜山大光寺のパンフレットも山犬が表紙を飾っています。大光寺の説明は右の写真。
春埜山の頂上は新緑の中、八重桜が満開で景色が素晴らしい。大光寺は頂上を少しだけ降りたところにあります。
(春埜山大光寺のパンフレットでは神代大杉は樹齢1200有余年、樹回18m、枝張り31m、樹高41m。春野いきいき天狗村のパンフレットでは樹齢推定1410年と記載があります)
<新宮池>
春埜山から新不動橋方面へ帰る途中に新宮池があります。
新宮池は標高668mの山頂に位置し、ジュンサイが水面を覆う神秘的な自然池。
周囲約500mで冬でも涸れることがない湧水を源泉としています。諏訪湖との地底水路の言い伝えがあるとのこと。池の周りを一周しました。スギ、ヒノキ、シイ、カシ類の木々が木漏れ日を作り、静か。
池は澄んだ淡水で、ジュンサイが自生しています。書籍によるとジュンサイの花期は6~8月で花弁は紫褐色であまり目立たないそうです。
池にはトンボがおり、時期になるとモリアオガエルの産卵も見られるよう。
ツツジが池のすぐそばに咲き、鯉が泳いでいます。
なんと風情のある景色でしょう!
春野町付近の道路には山に自生している藤がたくさんあります。ヤマフジとノダフジがあるそうですが詳しくは分かりません。道路近くまで垂れ下がり風に揺れます。
山の藤はきれいですが、蔓を巻きつけどんどん伸び、森の木々を締め付け、やがて枯らしてしまう。山の手入れが悪く、荒れてきたからと聞くと複雑な気持ち。
浜松市天竜区春野町は林業が盛んな地域。初夏、新緑とお茶畑は美しい。
車で走っていると野兎がピューッと道路を横切りました。一瞬の出来事!
アクセス(春埜山大光寺)新宮池は途中にあります。
■車
・東名 袋井IC(春野線)→森町→三倉→新不動橋→春埜山頂(マイクロバスで登山可能)大光寺の案内より
・新東名 森掛川IC 県道58号線、県道389号線で1時間52分(Google地図検索より)
大光寺、新宮池共に駐車場あり
■列車
袋井駅より静鉄バス森町下車、タクシー乗換え(約40分)大光寺の案内より
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