はなさんぽ通信「井宮神社の紫陽花と薩摩土手を歩く」
2016年6月4日
色の変化が美しい紫陽花。先週は小鹿公園の少し早めの紫陽花をはなさんぽに紹介しました。静岡市葵区の井宮神社の紫陽花も美しいと聞いていましたので、近くの薩摩土手も見たくて散策してきました。見頃はまだのようで色づいてはいませんでした。
井宮神社(いのみやじんじゃ)は徳川家康が妙見菩薩をまつったので、妙見山(みょうけんさん)の名の方が有名。開運の神、薩摩土手(さつまどて)の守護神です。北斗七星をまつってあるので8月に七夕まつりがあります。
道路沿いに面した鳥居をくぐり、参道を登ります。賤機山に近く小高い山にあり木が鬱蒼としています。
井宮神社の紫陽花の見ごろはもう少し後のようで、色が変化する前の白い花がほとんど。色づくのは中頃からでしょうか。
神社は以前、駿府城内にあったと言う話ですが、現在は井宮神社の境内で地域の人たちに大切に祀られています。ここの紫陽花もこれからです。
妙見大菩薩 ( 北斗七星のひとつ破軍星 ) を奉納したとされる神社
神社前の紫陽花は少し色づき始めていました。静寂の中、瑞々しく感じられます。
<薩摩土手>
井宮神社でお参りをして、境内入口へ下ります。道を挟んで向かい側に薩摩土手が続いています。(左上緑色の井宮神社から下方に長く緑の土手が見えます。薩摩土手です。)
薩摩土手の碑 平成元年(1989年)静岡の鹿児島県人会によって建立された石碑だそうです。
江戸時代、薩摩藩が築いた安倍川の旧堤防 薩摩土手(権現様堤)
薩摩土手は井宮町・水道町まで全長約4.4kmとのこと。
現在、薩摩土手は開発で削られ一部を残すのみです。
土手のドウダンツツジを手入れしていらした方に話を聞きました。昔は右方はずっと田や畑で大雨が降ると洪水の被害を受けていたとのこと。家康が駿府城の拡張工事に伴う城下町整備のため実施したそうです。
所々にベンチがあり近隣の憩いの場になっています。桜が咲くと美しいのでしょうね。
「島津家が石材を運んだ堤」とあります。お近くを通られたらご覧ください。
薩摩土手を切り崩して大きな道が横切っています。切り崩された切通しには大雨時のための堰止め?が用意されています。近くの年配の方に聞きますと使われたこともないし、閉めているのを見たこともないとのこと。この方のおじいさんが15歳位の時に洪水があったようだ・・・とのことですから、もうずっと雨による被害はないようです。
薩摩土手を井宮神社の方へ戻りました。紫陽花を見に行ったら薩摩土手もぜひ歩いて下さい。
井宮神社(いのみやじんじゃ)
〒420-0001 静岡市葵区井宮町181
「バス停」しずてつジャストライン 妙見下
駐車場:小さな車は神社の山門を抜けて行くことができると、近隣の方から聞きましたが、前方から車が降りてくるとちょっと心配です。出来るだけ歩いてお出かけください。
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